風呂上がりや夜中にかゆくなったら

女の子

とびひ、水虫、あせも(湿疹)など夏に増える病気は多数ありますが、コリン性じんま疹もその1つで、今週も何人もの患者さんが受診されました。

コリン性じんま疹の原因は汗。
発汗時に神経の末端から放出されるアセチルコリンという物質が皮ふで増えるとじんま疹が起きると考えられています。

皮ふの状態はそれほどひどくないのに、汗をかいた時にかゆくて、しばらく我慢すれば引いていくのが特徴です。
かゆい時に皮ふをよく見ると鳥肌のような小さい隆起がいくつも出ているはずですが、何も出ずかゆみだけのこともあるようです。
全身どこでもかゆくなりますが、頭だけとか顔だけがかゆくなる場合も。
またかゆみではなく、ピリピリやチクチク感じることもあります。

風呂上がりや夜中にコリン性じんま疹でかゆくなった場合は薬を飲むか、痒みが消えるまで待つかしかありません。

汗を減らせばコリン性じんま疹が出なくなるので、「短時間のぬるめのシャワーにする」や「エアコンで温度を下げて寝る」は有効です。「出た汗を拭き取る」や「ぬり薬をつける」は効果がありません。

短時間で消えてもかゆみは辛いもの。
かゆみ止めの飲み薬はいつでも処方できますので、常備薬として家庭に配置しておいて下さいね。

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