「タコとイボ」、何が違うか知ってます?
「子どもの足の裏にタコができました」
一緒に来たお母さんの言葉を聞いて足をみると、「それタコじゃなくてイボですよ」と答える場合がほとんどです。
「タコとイボ」、その違いは?
タコは皮ふが硬くなっているだけ、イボは硬くなる原因がウイルスで周りや他の人にうつします。
タコは外反母趾や開張足などの足の変形、靴が合っていない、足の柔軟性が失われたなどが原因でできるため、まだ関節が柔らかい子どもにはあまりできません。一方、イボは子どもに多い病気。子どもの方がはだしの時間が長く、友達と肌が触れあう機会が多いためでしょう。
うつるイボを放置して、イボが増えてから治療すると大変ですよ。
-196℃の液体窒素でイボを凍らせて、ウイルスが感染した皮膚の細胞ごと破壊するのが標準的な治療です。でも、診察室でイボと言われて嫌な顔をする子どももいて、そんな子は液体窒素が痛いことを良く知っています。
最近はバイブレーターで振るわせて痛みをそらしながら液体窒素で治療しますが、どうしても我慢できない時はモノクロロ酢酸を使った方法がお勧めです。他にも痛くない治療があるので、「恐いから病院に行かない」はやめて、早めに相談してくださいね。