ぐっすり寝るために
寝ない子を寝かすのは大変ですよね。今回は医学的に「メラトニン」というホルモンに注目して睡眠を考えてみます。
お年寄りは一般に寝ている時間が短く朝早く起きます。これは睡眠ホルモン「メラトニン」が年齢とともに減少するから。
この「メラトニン」、 体の中でトリプトファン→セロトニン→メラトニンの順に合成され、お日様の光を浴びると作られなくなり、暗くなると寝る準備のために増加します。
「メラトニン」を増やすには、まずトリプトファンを多く含む食べ物を摂ることが不可欠です。トリプトファンは必須アミノ酸といって、体の中では合成できず、食品で摂取しなければならないアミノ酸。豆類(豆腐やチーズなど)、チーズなどの乳製品、肉類、赤身の魚、バナナなどに多く含まれています。
さらに、日中「セロトニン」をたくさん蓄積する必要があります。「セロトニン」は覚醒に関係する脳内物質で「メラトニン」と反対に光にあたると分泌が増えますし、面白いことに、リズミカルな運動がその活性化に大切だそうで、散歩、自転車、しっかり噛んで食事をする、腹式呼吸(ヨガ、歌唱など)などが勧められています。動物がお互いの毛づくろいをするグルーミングも「セロトニン」の活性化に役立つそうで、子供とのスキンシップやおしゃべりも大切です。
せっかく増やしても、夜に光を浴びると「メラトニン」は減ってしまいます。弱い光でも影響し、スマホやテレビの光刺激、電気をつけっぱなしで寝ることもよくありません。
子どもを寝かしつける参考になりましたか?
わかっていても、言うは易く行うのは難し、なんですが。