意外な食べ物によるじんま疹(1)納豆

女の子

納豆好きですか?
あなたがサーファーだったら注意が必要かもしれません。

卵や牛乳と違い、納豆でじんま疹を起こす人はごくごく僅かですが、じんま疹だけでなく、息苦しくなったり血圧が下がったりと緊急に治療が必要になることが多いので注意が必要です。

原因は納豆のネバネバにあります。

ネバネバの成分「ポリ-ガンマ-グルタミン酸」は長い分子のためゆっくりとしか消化吸収されません。そのため、食べてすぐではなく、半日後に症状が出現。夕食に食べて翌朝に出るので、原因と気付かれないことも。

ネバネバが原因なので、発酵していない他の大豆製品は食べても大丈夫ですが、この成分は食品の保存剤や化粧品の保湿剤にも利用されているので、成分表示をよく確認することが大切です。

納豆アレルギー、多くの患者さんはマリンスポーツ愛好家。
なんと、クラゲが毒針で刺す時にこのネバネバ成分を利用していて、(1)皮ふからクラゲのネバネバ成分が体の中に入る→(2)何回も刺されているうちにネバネバ成分に対する抗体が出来る→(3)納豆のネバネバ成分を食べてアレルギーを起こすようになる、ということです。

海ではクラゲに刺されないように注意が必要ですね。

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