手足口病が前年比6倍に。新型手足口病とは

女の子

2才以下の子どもを中心に手足口病の患者さんが増えています。

最近は2年ごとに流行していて、コクサッキーウイルスA6というウイルスが主に検出されます。
このA6というウイルスが手足口病を起こすことが日本で見つかったのは2009年と新しく、それまでのエンテロウイルス71やコクサッキーウイルスA16とは少し症状が異なるため「新型手足口病」と呼ばれたりもします。

A6の特徴は、
①手足に水疱が出る数日前に高熱が出現
②水疱は手足以外の四肢や体、顔にも広範囲にみられる
③水疱が消えるまで2週間と他のウイルスに比べて遅い
④治って1ヵ月後に爪がはがれることがある

新しいウイルスなので、大人がかかる可能性もありますが、大人はかかっても症状が出ないこと多いと言われています。

注意点は
①口が痛くなるので、かまずに食べられるものやしみないで飲める物をしっかりと与える。
②風呂は高熱がなければ大丈夫。
③感染予防は手洗いが大切。のど、水疱、便から感染します。
④登園は本人が元気であれば可能です。

最後の登園について。他の園児に感染させないわけではありません。
水疱が治った後も数週間は便からウイルスが排出されため、患児の長期間の欠席は感染拡大防止に効果がなく、登園禁止になっていないだけです。

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