毛虫皮ふ炎に気をつけて!

女の子

Q:毛虫を見ていないのに症状が出るのはどうしてですか?
A:ツバキやサザンカなどの葉を食べて大きくなるチョドクガの幼虫。肉眼でも毛はみえますが、毒があるのはこれではなく、さらに小さい長さ0.1mmの針のような毛。毛虫の黒い節のところに密生していて、その数、毛虫一匹で50万本。小さくて毛虫から簡単にはがれるので、木の近くを通っただけで風で飛んできた毛が刺さります。

Q:どんな症状ですか?
A:刺されるとすごくかゆい赤いブツブツができます。これは毒によるアレルギー反応です。アレルギーなので、程度には個人差があり、刺された当日からはれる場合と1~2日後に遅れてかゆくなる場合があります。

Q:洋服で防御できますか?
A:毒針毛は小さく洋服も貫通します。防御するにはアノラックのようなビニール製のものが必要です。

Q:どうすれば防げますか?
A:今月いっぱいと8〜9月の年2回幼虫が発生するので、しばらくはツバキやサザンカの木に近づかないようにして下さい。庭にこれらの木がある時は布団や洗濯物を干すときの風向きにも気をつけて。死んだ幼虫や脱皮した殻に残る毒針毛でも症状が出るので、掃き掃除も気をつけて下さい。

Q:触れてしまった時はどうすればいいですか?
A:テープで毒針毛をはがし、シャワーで流して下さい。

Q:どんな治療をしますか?
A:通常はステロイド軟膏とかゆみ止めの飲み薬を使います。症状は1週間ぐらいで落ち着きますが、ひとい場合はステロイドの飲み薬や注射を使って早く治すようにしています。

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