子供でも帯状疱疹になるの?

女の子

帯状疱疹という病気をご存じですか?

帯状疱疹は「水痘帯状疱疹ウイルス」で起こる感染症です。ウイルスの名前からも想像できるように、子どもの頃にかかる「水痘(水ぼうそう)」と同じウイルスが原因です。このウイルスは初めて体の中に入った時に発熱と全身に水ぶくれができる「水ぼうそう」を引き起こします。「水ぼうそう」が治った後、多くのウイルスは死んでしまうのですが、ごく一部が背骨にある神経細胞の中に生き残ります。

「水ぼうそう」は誰でもかかる病気ですから、ほとんどの人の神経細胞の中には 「水痘帯状疱疹ウイルス」がいるはずです。でも自分の免疫がしっかりしていれば何も起こりません。ところが、水痘にかかってから何十年と経つと抗体が減ってたり、疲れや病気などで自分の免疫が弱まったときに、このウイルスは増えて暴れ出します。それが「帯状疱疹」です。

以上の理由から「水ぼうそう」になったすぐには 「帯状疱疹」にならないものですが、小学生でも「帯状疱疹」になるんですね。
人間の体は不思議なのです。

「帯状疱疹」は皮ふ以外に神経痛が出て長く続くことがあるため嫌な病気なのですが、「水ぼうそう」ワクチンで予防できることがわかっています。子どもの頃に使ったワクチンをもう一度50歳を過ぎた頃に使います。アメリカではすでに認可されていて、日本でも”もうすぐ”だそうです。決まり次第案内させて頂きますね。

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