指にドゲが刺さったら
遊んでいたりして手足に偶然刺さってしまった木くず、プラスチック、植物のトゲや鉛筆の芯。
ネットを見ると「針でかきだす」と書いてあったりします。
うまく取れればいいですが、小さいトゲの場合逆に先端がわかりにくくなることがありますよ。
白崎医院ではまず拡大鏡でトゲの場所やどの方向に刺さっているか確認します。
斜めに浅く刺さっているトゲは放っておきます。大丈夫?と思うかも知れませんが、2週間程で古くなった皮膚と一緒にトゲもはがれ落ちていくから問題ありません。
少し深い場合は、トゲの周りの角層部分をカミソリで削ってトゲを分かりやすくしてから、トゲ抜き専用の細いピンセットで引っ張り出します。角層には神経が入っていないので、削っても痛くありませんよ。
でもこれより深い場合は注射の麻酔が必要になります。抜く時の痛みより麻酔の方が痛くないからです。
「トゲが見えないんだけど、何かまだ残っている気がする」と思う方は超音波検査がおすすめです。
自分でトゲをうまく抜いてみたものの、その後違和感が残ったりはれてきた場合は確認した方がいいでしょう。
超音波検査は痛みもなく、レントゲンのような被曝もなく簡単に皮膚の中を観察できます。
写真のように表面を見ただけでは分からなかった小さいプラスチック片が、超音波では小さい白い線として描出されるのがわかると思います。
いろいろと対応はできますがトゲは痛いもの。刺さらないように気をつけて下さい。