手荒れと金属アレルギー、その意外な原因
歯科技工士、アルミなどの金属を扱う人、セメントを使う人は、手荒れの原因が仕事で使っている金属の可能性が高いので、早い段階で金属アレルギーの検査(※)を行います。
では、仕事でも金属を使わないし、アクセサリーや時計もほとんど付けない人はどうでしょう?
金属を使わない人でも、ステロイド軟膏をつけて手荒れが治らない時は金属アレルギーを調べることがあります。
その理由は意外にも「金歯や銀歯などの歯のつめもの」と「食物に含まれる微量金属」が手荒れの原因の場合があるからです。
口の中でつめものから溶け出した金属、あるいは食物の中の金属は腸から吸収され、汗に混ざり、汗の出口が一番多い手のひらから出てきて手荒れを起こします。
ちなみに、金属を多く含む食物はチョコレートとキノコや豆類です。偏食をしている場合はこれから改善するのも一法ですよ。
※金属アレルギーの検査はパッテテストです。皮ふに10種類ほどの金属をはって、2日後と7日後に皮ふが赤くなるかで判定します。