ホクロが何個ありますか?
2mmより大きいホクロが全身に何個あるか日本人600人で調べた研究があります。
それによると、ホクロの数は生後から次第に増えて20〜30代でピークになり、その頃には平均7個あったという結果でした。また、ホクロが出来ていた場所は顔と首に多かったそうです。
ホクロは生まれた時からもありますが、むしろ後から増えてくるのが普通です。
つまり30代までは「ホクロが新しく出来たから将来ガンにならないか心配」と思う必要はないわけですね。
ではホクロの数が多いと将来ガンになりやすいのでしょうか?
白人では「ホクロが100個以上ある人は10個以下の人の12倍、ホクロのガン(メラノーマ)になりやすい」という調査結果があります。似たような報告がいくつもあるので白人では”ホクロの数が多いと将来メラノーマになりやすい”と言えますが、白人の1/60しかメラノーマの患者がいない日本人には直接当てはまりません。
日本人の研究では「メラノーマになった人のホクロの数を調べると、日本人の平均のホクロの数より多かった」という報告が唯一あるのみです。そうすると、白人に似た色白の人(日焼けで赤くなるが黒くならない人)でホクロが多い人は、時々自分のホクロをチェックして、”大きくなったり変な形になったときは皮ふ科でみてもらう”と考えてもらうと良いと思います。