転んだ傷やニキビ跡が盛り上がった場合の治し方
前回書いたケロイドの治療で最も大切なのは早く対応することです。盛り上がって時間が経った傷跡はなかなか治せませんよ。
ころんだ傷跡やニキビ跡が硬く盛り上がってきたら早めに受診して下さい。
ちょっと痛いですが、ステロイドを盛り上がった所に注射すると早くへこんでいきます。家ではステロイドのシール剤を貼っておくことも有効で、子供はこれでよくなることもあります。
除圧も大切です。
前回、日常動作で皮ふが常に引っ張られる胸、肩、ひざなどにケロイドが出来やすいと説明しましたが、逆にテープやシリコンシートでこの力を弱めることが治療になります。
ステロイドや除圧で良くなってきたけど、もう少し赤みや盛り上がりが残るときはレーザーがお勧めです。
皮ふの少し深い場所の血管を破壊できるND:YAGレーザーで治療します。レーザーの改善効果はゆっくりですから、照射後は半年〜1年は様子をみることになります。
上の方法で良くならなかった場合や大きいものは手術や放射線治療で改善する場合もあります。
時間がかかりますが、色々と組み合わせて治療をすると目立ちにくくなる場合が多いので、一緒に頑張っていきましょう。