治りにくいニキビには漢方薬を

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ぬり薬を続けても治りが悪いニキビは漢方薬を使用します。

例えば生理前に大きなニキビが出来る人。
漢方の考えでは血の巡りが悪くうっ滞していると評価します。うっ滞しているので、ニキビの赤みが取れなかったり、赤ら顔があったり、冷えやのぼせを伴ったりします。

このような人には血の巡りを改善させる漢方薬(例えば桂枝茯苓丸)を使います。悪化時に抗生物質を飲む方法もありますが、頻回に使うとニキビ菌が進化して抗生物質が効かなくなるので、漢方薬の方が適しています。

また、皮脂の多くニキビが治らない人。
芍薬甘草湯という漢方には抗男性ホルモン作用があり皮脂を減らしてくれます。生理不順のあるニキビにも効果があります。

さらに、大きな硬いニキビが多発して減らない人。
赤いニキビが長く続くと、体はそれを拡大させないために線維化というシコリを作ります。体としては良い反応でも、ニキビが硬く残るので厄介です。数個であればステロイドを皮ふに注射しますが、ステロイドと似た効果のある漢方薬(例えば柴苓湯)も効く場合があります。

柴苓湯は心と体のバランスを調える働きもあるため、ストレスで悪化したニキビにも効果的です。

漢方薬は西洋薬のようにニキビだったらこの漢方という考えでなく、その人の体の状態に合わせて処方します。
いくつかの漢方を試してみて、自分に合った漢方薬を探してみましょう。

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