手足口病の流行

女の子

手足口病はその名のとおり、手のひら、足の裏、口の中に水ぶくれが出る、「ウイルス」によって起こる感染症です。

原因となる「ウイルス」は複数あります。1度手足口病にかかると免疫ができるため、そのウイルスが原因の手足口病にはかかりませんが、別の「ウイルス」で2度目の手足口病にかかる可能性があります。ただ、報告例の90%が5才以下と大人の発病は稀なので、多くの人は手足口病を起こす複数の「ウイルス」に小児期に知らないうちにかかり免疫ができるのだと思います。

「ウイルス」はのどからのどへ感染する以外に、便中の「ウイルス」がドアノブを介して感染したり、水ぶくれの中味に触って感染したりします。ほとんどの人は1週間程で良くなりますが、手足口病は良くなった後も1ヵ月ぐらいは便の中に「ウイルス」が排出され続けます。他の病気のように、症状があるときに休んで流行を予防することができないんですね。本人が元気であれば感染症予防法でも登園は禁止されていません。

予防は手洗いしかありません。治ってからもトイレ後の手洗いは、まだ「ウイルス」が手についている可能性があるのでしっかりさせましょう。オムツ交換の時も気をつけて下さいね。タオルの共有もダメですよ。

2011年の夏に流行した時は水ぶくれが手のひらや足の裏は目立たず、むしろ二の腕、太もも、お尻に多くみられましたし、治ったあとに一時的に爪がとれてしまう報告もありました。昨日見た患児も太ももやふくらはぎに多かったですね。今年も同じタイプの「ウイルス」が流行しているのかもしれません。

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