子供の花粉症

女の子

4月中旬頃まで続くスギ花粉症。子供でも5~9歳で14%、10~19歳で30%と大人と同じ割合でかかり、しかも患者数は年々増えています。

花粉症の症状は「くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ」ですが、子どもの場合はちょっと異なります。子どもはくしゃみがあまり出ず、鼻づまりが多い傾向が。これは、鼻が小さいからつまりやすく、つまると花粉が入ってこないからくしゃみも出ないためです。また、鼻水は大人より粘っこく風邪と似る場合があります。でも、一緒に目もかゆければ花粉症を疑いますよね。

スギ花粉が鼻に入ると、花粉症の人は肥満細胞からヒスタミンが出て「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」が起こります。本当は「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」は有害なスギ花粉を吹き飛ばしたり、洗い流したり、奥まで入れないための理にかなった反応なのです。

でも、これらの症状で困っていたり、集中力が落ちていたら抗ヒスタミン薬を飲んで下さい。6才までは粉薬や個包装のシロップが、7才からは口の中で溶ける錠剤がありますよ。

鼻に噴霧するのが嫌じゃなければステロイド点鼻薬も効果があります。ステロイドはアレルギーを最も抑える薬だからです。副作用はぬり薬と同じように鼻だけに短期間使っていても鼻の不快感や鼻血ぐらいです。最近は2才から使える1日1回タイプのものがプッシュもしやすく便利です。

今がピークの花粉症。予防もしっかりして下さいね。

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