汗アレルギー
汗をかくと、アトピーや乾燥肌の人はかゆみが増し皮ふの状態が悪くなりますよね。
汗をかくとホコリも一緒に皮ふに付着したり、弱酸性の皮ふがアルカリ性に傾くために刺激を受けやすくなるからですが、最近の論文を読むとそれだけでなく、汗アレルギーも関係しているそうです。
アレルギーというと、スギ花粉症や卵アレルギーが代表ですが、これらは体内で作られたスギ花粉や卵に対する抗体が悪さをして、鼻炎やじんま疹を引き起こす病気ですね。
調べてみるとアトピーの人の8割が自分の汗に対してアレルギー反応を起こすようです(健康な人で反応するのはわずか1割!)。ただし皮ふから出てくる汗に対してではなく、皮ふにいるマラセチアというカビが汗の刺激を受けて出すタンパク質に反応するそうです。
マラセチアは皮ふが荒れたり、汗をかいたりすると増えるカビで、夏のニキビや脂漏性皮膚炎の原因にもなっていますよ。
そう考えると、やっぱり夏は汗対策が大事ですね。
アトピーや乾燥肌の人は汗をかいたらすぐ洗う、汗をかきやすい場所の皮ふは湿疹を治し保湿をすることが肝要です。かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤を飲んだ方がいい場合もありますよ。
一方、かゆくなるからといって汗をかかないのはダメですよ! 汗にはうるおいを保つ効果もあるからです。