紫外線アレルギー
晴れた日、急に紫外線量が増える日が出てきます。
そんな久しぶりの晴れ間に外て遊び、その翌日に顔やうでに「かゆみのある赤いブツブツ」が出てきたら「多形日光疹」という紫外線アレルギーを疑います。
「多形日光疹」は春に初めて紫外線に当たった時に出やすく、その後繰り返して紫外線に当たると日光に慣れて症状が出なくなります。でもまた翌春に紫外線に当たると同じ症状がぶり返すのが特徴です。
外で触った「草花などのかぶれ」や「汗の刺激」でも同じような症状が出るので、「多形日光疹」と区別するのが難しく皮ふ科医泣かせの病気でもあります。分かりにくいときは3日連続で通院してもらい人工的に紫外線を当てる検査を受けてもらうことも。
「多形日光疹」の原因は? 今のところ、全く不明です。
元々皮ふに紫外線が当たると免疫が低下することが知られていますが、これは毎日当たる紫外線に過敏に反応し過ぎないようにする合目的な体の対応とも考えられます。「多形日光疹」はこの仕組みがうまく働かず、紫外線に当たると免疫が過敏になりすぎて皮ふに発疹が出るのではと推測されています。
軽い「多形日光疹」は自然にも治るので治療がいらないこともありますが、 「多形日光疹」の特徴を利用して、人工的に弱い紫外線を繰り返し当てて治す場合もあります。
「多形日光疹」はタイミングが悪いと診察時に消えていることもあるので、すぐに受診出来ない場合は携帯で写真を撮って見せて下さいね。